ぬまづ産業振興プラザ
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「限界集落」から地域活性化の要因を考える


ぬまづ産業振興プラザ所長
東海大学開発工学部 教授
山 本 公 一


1.限界集落
 限界集落とは、過疎化などで人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落を指します。この定義は、過疎地に対する行政のコスト評価から行なわれたものと聞いております。すなわち、高齢者が多くなると行政コストが嵩み行政側の予算などの編成が困難になり始める指数からきているとも聞いております。
 このように漠然としておりますが、従来の「過疎地」よりは定義が明確です。

2.限界集落への対応
 農林水産省および国土交通省が、前者は農林業中心に65歳以上の条件で2005年に、後者は一般の65歳以上の条件で2006年に、夫々調査しております。それによりますと前者では約1400集落が、後者では約7800集落が該当していると推定しております。但し、集落の定義がはっきりしませんが、日本全体で集落数は約62300あるそうです。
 このような限界集落のなかでも、これが限界集落なのかと疑うような「元気な集落」があります。たとえば、山口県の錦町(山口県と島根県を跨ぐ中国山脈の山あい)、長野県の上野村(?)、さらには、同様の定義でピックアップしたフランスのある地域(名前は忘れましたが)等です。夫々の地域で対応の方策は異なりますが、これら集落の間にはある共通した以下の事柄が見受けられます。
@ 集落の人たちが行政に頼るのではなく自分達が役割を分担して自分達の集落の生き残りを図っている
A そのような活動の中心となるボランチア的な黒子が必ず存在している
B 集落のもつ特徴を大なり小なり活用している
C 行政は集落構成員の取り組みの支援をするのみとし、口出しは最小限に抑えている
等です。
例えば、錦町の例では集落に存在する多数の空家を綺麗にして、都会地からの年金生活者の移住を依頼し、その人たちが更に集落の担い手として協働活動をするといった「共生システム」を実現しております(私の故郷の島根県日原町で同じような提案をしたことがありますが役場の連中から見事にはねつけられました。この町は衰退の道を歩きつつありますが)。

3.プラザとの関係
 我田引水になりますが、上記の@〜Bは地域の活性化のための条件として何度となく提案し、それのもとづいて活動しております。

(以上)


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